2月4週
今週の相場感
(2) 欧米動向
バロンズのコラムは「小動きの中にもアニマルスピリットあり」。
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S&Pはわずかに上昇して7週連続の上昇となった。
規模別では小型株が大型株を上回った。
個別銘柄で目を惹いたのは企業のM&Aに関連した動きだった。
ウォーレン・バフェット3Gキャピタルが共同でHJハインツを230億ドルで買収の報道。
アメリカン航空の親会社とUSエアウェイズがやっと合併。
株式市場は1月の急騰の後の値固めの段階。
バリュエーション的に居心地の良い水準。
・・・いずれにしても資本政策という驚きが株価変動の一つの源泉。
アニマルスピリットは重要視されている。
加えて・・・。
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企業のM&Aが盛り上がりを見せている。
S&P500構成銘柄が保有する現金や短期運用資金の額は1兆1000億ドル。
この勢いはまだまだ続きそうだ。
その資金のおよそ3分の2を握っているのはIT、資本財・サービス、ヘルスケアのセクター、
年初から2月14日までに公表されたM&A案件の総額は1853億ドル。
このうちITセクターは334億ドル。
生活必需品の338億ドルの迫る。
一般消費財が525億ドル、ヘルスケアが90億ドル、資本財・サービスが56億ドル。
・・・この流れはいずれ東京にも来襲する筈とみたい。
(3)アジア新興国動向
2月の製造業購買担当者景気指数で春節の動向が注目される週。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
25日(月):1月企業向けサービス指数、米2年国債入札、中国HSBC製造業PMI、世界最大の携帯電話見本市「モバイルワールドコングレス」(バルセロナ)
26日(火):ケースシラー住宅指数、CB消費者信頼感指数、5年国債入札
27日(水):1月商業販売、米耐久財受注、中古住宅販売仮契約、7年国債入札、太陽電池の国際見本市PVエキスポ(ビッグサイト)
28日(木):鉱工業生産、自動車生産、米10〜12月GDP改定値、
1日(金):有効求人倍率、消費者物価、米ISM製造業、新車販売、歳出削減の延期の期限、中国2月PMI、韓国休場
裁定買い残6兆円と驚いたのは先週。
前週から日経に記載がないのは気になってはいたものの、結局は訂正。
結論は2月時点の裁定買い残は3兆7505億円→2兆7887億円。
2月8日時点の裁定買い残は5兆9668億円→2兆6138億円に訂正。
6兆円の買い残の動向は実はかなり気になったところ。
もっとも、前回6兆円まで積みあがったときの日経平均は17000円前後。
今回はまだ11000円水準であり株高を伴わない裁定買い残の積み上がりは違和感だった。
意外と納得できるのだが、それにしても「訂正?」。
約定や売買の訂正だけは勘弁して欲しいところだが・・・。
記事にせず東証の発表数字だけを公表した日経の先見性を誉めるべきなのかも知れない。
市場の話題は野村の「日本株投信」。
豪ドル投資型とブラジルレアル投資型で各2000億円の上限。
「円売り・225先物買い」の代表格的商品。
2010年7月、2011年9月、2012年8月に設定。
夏の定番が春にやってきた感。
基準価格は12000円になると早期償還条項付きが特色。
因みに昨年は2012年8月20日に設定。
アベノミクス効果から今年大発会に12000円到達。
一昨年は9月に設定され2月の白川さんバレンタインプレゼントで2月20日に到達。
ともに4〜5ヶ月で20%の上昇となった。
今回の設定は2月28日。
日経平均を11500円とすると、初夏には13800円というのが市場関係者の机上の計算。
あくまで机上だが・・・。
もっと市場では「設定までが高くその後調整」というアノマリーも聞かれる。