英明コラム 4月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》4月 第4週

24日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反発。1─3月期の業績が市場予想を上回ったP&Gが3.5%高。アマゾンは3%高。4月のS&Pグローバル4月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.5。昨年5月以来の高水準となった。日経平均株価は29円高の28593円と反発。
 
日経平均の上昇幅は一時100円を超え18日の年初来高値(28658円)を上回った場面もあった。東証プライムの売買代金は2兆507億円。ANA、日立が上昇。郵船、東エレが下落。
 
25日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチ。NYダウとS&P500は小幅続伸。NASDAQは反落。テスラは今年の設備投資見通しを引き上げたことが嫌気され1.5%安。SOX指数については「中国を巡る世界的な緊張の高まりを受けて相対的に弱くなっている可能性が高い」との見方。
 
日経平均株価は26円高の28620円と小幅続伸。次世代半導体の国産化のため、政府が新たに資金を補助すると伝わったのが好才良視され、東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株が買われたことも相場を押し上げた。東証プライムの売買代金2兆1347億円。信越化、ダイキンが上昇。郵船、ファナックが下落。
 
26日(水):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の下落。S&P500とNYダウは3月22日以来の大幅下落。NASDAQナスダック総合は3月9日以来の下落率。物流大手UPSの低調な業績見通しが景気の減速懸念を増加した格好。UPSは10%急落し2006年7月以来の大幅安。この影響でダウ輸送株指数は3.6%安と昨年9月以来の大幅下落。ファースト・リパブリック・バンクの大規模な預金流出も悪材料視。銀行の健全性への不安が高まった。連邦債務上限を巡る交渉が膠着状態にあることも引き続き懸念材料。
 
日経平均株価は203円安の28416円と3日ぶりに反落。終日軟調に推移した。東証プライムの売買代金は2兆7267億円。大林組、アサヒが上昇。安川電、日立が下落。
 
27日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。ハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇。マイクロソフトが7.2%上昇。アマゾンが2.3%高。一方S&P500とNYダウは続落。ダウ輸送株平均は3.6%安。ここ2日間の下落率が2022年5月以来の大きさとなった。UPSの弱い決算に加え耐久財受注統計が予想を下回ったことが悪材料。ファースト・リパブリック・バンクは29.8%急落。2日連続で最安値を更新した。メタ・プラットフォームズの第2四半期の売上高見通しはおおむね市場予想を上回った。
 
日経平均株価は41円高の28457円と小幅反発。東証プライムの売買代金は3兆66億円。ソニーファナックが上昇。東エレ、野村が下落。
 
 
28日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超上昇した。メタの好決算を好感。債券→株式の流れとなった印象。第1四半期のGDP速報値は年率換算で1.1%増加。前四半期の2.6%から低下。コア個人所得(PCCE)は4.4%→4.9%に上昇。週間新規失業保険申請者数は1万6000人増の23万人。
 
日経平均株価は398円.高の28856円と続伸。東証プライムの売買代金は3兆7751億円。東エレ、SBGが上昇。日立、信越化学が下落。
 
(2) 欧米動向
 
4月のCB消費者信頼感指数は101.3。
3月改定値104.0から低下し2022年7月以来9カ月ぶりの低水準。
予想は104.0だった。
「FRBがいつ利上げを一時停止し、どのくらい長く金利をその水準に据え置くのか。
これは明確になれば、連邦債務上限問題に対する懸念は和らぐだろう」と勝手な見方もある。
 
(3)新興国動向
 
4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2。
3月の51.9から予想以上に低下した。
景況拡大・悪化の分かれ目となる50を下回るのは、47.0だった昨年12月以来。
市場予想は51.4だった
非製造業PMIは56.4。
3月の58.2から低下。
製造業と非製造業を合わせた総合PMIは57.0から54.4に低下した。
 
 
【展望】
 
【5月】(7勝3敗:勝率70%)
 
押し目買いに徹すべし。前途に高値出現を期待せよ。
 
1日(月) 消費動向調査、岸田首相アフリカ4か国歴訪、米ISM製造業景況感。FRB金融機関規制強化策発表、メーデーで欧州アジア市場休場
2日(火) マネタリーベース、米FOMC(→3日)、JOLT求人件数、中国財新製造業PMI、アジア開発銀行年次総会(韓国仁川→5日)
3日(水) 憲法記念日で休場、パウエルFRB議長会見、ADP雇用レポート、ISM非製造業景況感
4日(木) みどりの日で休場、ECB理事会。国民の祝日で休場
5日(金) こどもの日で休場、米雇用統計、消費者信用残高
6日(土) 英チャールズ国王戴冠式
8日(月) 新型コロナを5類に引き下げ、株高の日L
9日(火) 家計調査、中国貿易収支、株安の日、5月最弱の日
10日(水)景気動向指数、米消費者物価、財政収支、株高の日L、変化日
11日(木)景気ウォッチャー調査、都心オフィス空室率、米生産者物価、中国生産者・消費者物価、G7財務相・中央銀行総裁会合(新潟→13日)、米コロナの緊急事態宣言解除
12日(金)マネーストック、オプションSQ、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、G7科学技術相会合(仙台→14日)、G7教育相会合(富山→15日)、MSCI日本指数半期リバランス発表
13日(土)複合型エンタテインメントゲーミングフェス(幕張)G7保健相会合(長崎→14日)
15日(月)国内企業物価指数、米NY連銀製造業景況感、対米証券投資、水星順行
16日(火)米小売売上高、NY連銀ビジネスサーベイ、鉱工業生産、NAHB住宅指数、独ZEW景況感、中国各種経済指標、欧州評議会首脳会議(レイキャビク→17日) 株安の日、変化日
17日(水)1−3月GDP速報値、訪日外客数、米住宅着工件数、ゴルフ全米プロ(→21日) 上げの特異日
18日(木)貿易収支、首都圏マンション新規発売、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売
19日(金)消費者物価、第3次産業活動指数、G7首脳会議(広島→21日)米ウィッチング
21日(日)WHO総会(スイス・ジュネーブ→30日)
22日(月)機械受注、株高の日L
23日(火)米S&Pグローバル製造業PMI、新築住宅販売件数
24日(水)米FOMC議事録、独IFO景況感、スタートアップのピッチイベント「B Dash Camp」(札幌→26日)
26日(金)東京都区部消費者物価、企業向けサービス価格指数、米個人所得、耐久財受注、株高の日
28日(日)テニス全仏オープン(→6月11日)
29日(月)メモリアルデー(戦没者記念日)でNY休場、バンクホリデーでロンドン休場、強い株高の日L
30日(火)失業率、米S&P住宅指数、FHFA住宅価格、CB消費者信頼感、「台北国際電脳展」(→6月2日)、変化日
31日(水)鉱工業生産、諸費動向調査、米JOLT求人件数、中国コンポジットOMI、製造業非製造業PMI、株高の日L、MSCI日本指数パッシブ売買インパクト

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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