英明コラム11月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》11月 第4週

20日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は小幅高。バーFRB副議長が「政策金利がピークかその近辺にある」とコメント。サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁とボストン地区連銀のコリンズ総裁。「インフレ緩和を示す一段の証拠を確認したい」。それぞれの見解となった。とはいえ国債利回りが2カ月ぶりの低水準になったことを好感した。
 
日経平均株価は197円安の33388円と反落。一時33853円まで上昇し取引時間中の33年ぶりの高値を更新した場面もあった。東証プライムの売買代金は3兆6754億円。東京海上、パナが上昇。東エレ、アドバンテストが下落。
 
21日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は大幅続伸。NYダウは8月中旬以来の高値水準を回復。NASDAQは1%超上昇し7月31日以来の高値。S&P総合500種は8月1日以来の高値。マイクロソフトが午後に上昇幅を拡大。ボーイングは5%上昇。半導体のエヌビディアは上場来高値を更新。
 
日経平均株価は33円安の33354円と小幅続落。下落幅は一時100円を超える場面があった。一方プラスに転じた場面もあった。長期債利回りは0.69まで低下したことは一顧だにされなかった。東証プライムの売買代金は3兆5067円。ニトリ、リクルートが上昇。テルモ、伊藤忠が下落。
 
22日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は反落。半導体のエヌビディアが0.9%安。引け後に発表した四半期決算と業績見通しを受け、時間外取引では一時約2%下落。同社の第4四半期(11─1月)の売上高見通しは200億ドルを中心にプラスマイナス2%。市場予想は178億6000万ドルだった。
 
日経平均株価は97円高の33451円と反発。朝方は前日の米株安などから下げて一時170円安まであった。下値では押し目買いが入り上昇に転じた。「配当の再投資の買い」という指摘もある。上昇幅一時270円まで拡大した局面もあった。東証プライムの売買代金は3兆579億円。ファーストリテ、ニトリGが上昇。アドテスト、メルカリが下落。
 
24日(金):
木曜のNY市場は感謝祭で休場。水曜のNY株式市場で主要3指数は反発。「感謝祭前後の株高アノマリー」が効いた格好。ただ半導体大手エヌビディアは2.5%安。農業機械大手ディアが3.1%安。
 
日経平均株価は137円高の33625円と続伸。欧米の株高を受けて買い物優勢の展開。東証プライムの売買代金は3兆2517億円。重工、トヨタが上昇。ダイキン、王子紙が下落。
 
(2) 欧米動向
 
週間新規失業保険申請件数が20万9000件と減少。
市場予想は22万6000件だった。
ミシガン大学の1年先の期待インフレ率(確報値)は4.5%。
2カ月連続で伸びが加速し4月以来の高水準となった。
独IFO業況指数は87.3と3カ月連続で上昇。
市場予想の87.5は小幅に下回った。
 
(3)新興国動向
 
中国政府、学校や病院で呼吸器疾患が急増する中、国内に警戒を呼びかけた。
インフルエンザがこの冬から春にかけてピークを迎え、マイコプラズマ肺炎は今後も一部地域で高い感染水準が続くと指摘。
また、新型コロナウイルス感染症の再拡大リスクにも警鐘を鳴らした。
また、中国政府に疾患データの提出を求めた世界保健機関(WHO)は、異常な病原体は検出されていないと表明した。
 
 
【展望】
 
【11月】(過去10年は9勝1敗、勝率90%)
押し目買い人気と戻り売り人気の競合から下旬安。
アノマリーは「11月は中間決算ラッシュで大化け銘柄多数出現」。
 
24日(金)全国消費者物価、米製造業PMI、サービス業PMI、コンポジットPMI、ブラックフライデー、独IFO景況感 株安の日L
27日(月)11月最終日を含む週は株高アノマリー、サイバーマンデー
28日(火)米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格、株高の日L
29日(水)国際ロボット展(ビッグサイト→12月2日)、米ベージュブック、GDP改定値、株高の日L
30日(木)鉱工業生産、消費動向調査、万博前売券発売開始、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数、中国各種景気指数、COP28(UAE→12月12日)、変化日、
      MSCI日本株パッシブ売買インパクト
 
【12月】(6勝4敗):勝率60%)
上旬は戻り売り。中旬は押し目買い。下旬は戻り売り。
アノマリーは「上昇高確率と節税ラッシュ」。
古いアノマリーは「掉尾の一振」。
 
 1日(金)失業率、法人企業統計(設備投資)、米ISM製造業景況感、中国製造業PMI、上げの特異日
 4日(月)マネタリーベース、米製造業受注
 5日(火)東京都消費者物価指数、米製造業新規受注、ISM非製造業景況感、JOLTS求人件数、中国財新サービス業PMI
 6日(水)ADP雇用レポート、貿易収支、ジョージア州連邦上院選決選投票
 7日(木)都心オフイス空室率、景気動向指数、米消費者信用残高、中国貿易収支
 8日(金)実質GDP改定値、景気ウオッチャー調査、家計調査、メジャーSQ、米雇用統計、ミシガン大学消費者信頼感、G7内務・安全担当相会合(水戸→10日)、変化日
 9日(土)中国消費者物価、生産者物価
11日(月)マネーストック、法人企業景気予測調査
12日(火)国内企業物価指数、米FOMC(→13日)、消費者物価指数、財政収支、独ZEW景況感、水星逆行(→1月2日)
13日(水)日銀短観、臨時国会会期末、半導体関連見本市「セミコンジャパン」(東京ビッグサイト→15日)、米生産者物価、水星逆行(→1月2日)、変化日
14日(木)機械受注、米小売売上高、輸出入物価指数、ECB理事会、株安の日L
15日(金)第三次産業活動指数、米鉱工業生産、NY連銀製造業景況感、S&Pグローバル製造業PMI、クアドラプル・ウィッチング、中国各種経済指標、株安の日L、FTSE日本指数パッシブ売買インパクト
16日(土)ASEAN首脳会議(→18日)
18日(月)日銀金融政策決定会合(→19日)、米NAHB住宅指数、NY連銀ビジネスサーベイ、独IFO景況感
19日(火)首都圏マンション販売、米住宅着工、変化日
20日(水)貿易収支、訪日外客数、米経常収支、中古住宅販売、CB消費者信頼感、
21日(木)米GDP確報値、フィラデルフィア連銀景況指数
22日(金)消費者物価、米耐久財受注、個人所得、新築住宅販売、上げの特異日
25日(月)景気先行指数、クリスマスでNY、ロンドン休場、中国製造業PMI、変化日
26日(火)失業率、企業向けサービス価格指数、米S&Pケースシラー住宅価格、FHFA住宅価格、株高の日、12月最強の日
27日(水)株高の日L
28日(木)鉱工業生産(速報)
29日(金)大納会、米中古住宅販売仮契約、シカゴ購買部協会景気指数、
31日(火)中国製造業サービス業PMI


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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