英明コラム 6月第1週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》06月第1週

3日(月):
週末のNY市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウとS&P500は上昇。月末要因もありNYダウは1.51%上昇と昨年11月以来最大の上昇率となった。週間ベースではS&Pとナスダック総合6週間ぶりに下落。4月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.7%上昇。伸びは3月から横ばいとなった。個人消費支出は前月比0.2%増と3月の0.7%増から鈍化。FRBが9月に利下げを開始する確率は約50%に上昇。
 
日経平均株価は435円高の38923円銭と続伸。金融や保険などバリュー株の上昇が目立ち上昇幅は一時500円を超えたが買い一巡後は伸び悩み。東証プライムの売買代金4兆1313億円。東エレク、三菱UFJが上昇。トヨタ、ディスコが下落。
 
4日(火):
週明けのNY市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは下落。ナスダック総合とS&P総合500は引けにかけて持ち直しプラス圏で引けた。NYSEの技術的な不具合によってバークシャー・ハサウェイなどの株価が急激に変動。少なくとも60銘柄が一時売買停止となった。システムの不具合はその後解消され、影響を受けた銘柄の取引は再開された。半導体大手エヌビディアが4.9%高。次世代人工知能(AI)チップのプラットフォーム「Rubin(ルービン)」を2026年に投入すると発表した。アップル、アマゾン、アルファベット、メタも上昇。
 
日経平均株価は85円安の38837円と3日ぶりに反落。前日に心理的な節目の39000円近辺まで上昇していたため、戻り待ちの売りや利益確定売りに押された格好。下落幅は一時300円を超えた。東証プライムの売買代金は4兆2707億円。リクルート、ソニーが上昇。ファーストリテ、ソフトバンクGが下落。
 
5日(水):
火曜のNY市場で主要3指数は揃って上昇。国債利回りの低下を好感した格好。市場が織り込む9月利下げ確率は約65%。アマゾン、アルファベット、エヌビディア、マイクロソフトなど大型株は上昇。一方、石油大手のエクソンモービルは1.6%、シェブロンは0.8%下落。4月のJOLTSで、求人件数は29万6000件減の805.9万件。2021年2月以来3年超ぶりの低水準となった。
 
日経平均株価は347円安の38940円と続落。前日の米株式市場で半導体関連銘柄が下落した流れで東エレクやアドテストがそろって下落。日経平均は500円近く下落する場面があった。東証プライムの売買代金は4兆6224億円。ファストリ、ソニーGが上昇。リクルート、豊田通商が下落。
 
6日(木):
水曜のNY市場で主要3指数は揃って続伸。相変わらず背景は「利下げ期待」という陳腐な解釈。SOX指数はエヌビディアやTSMCの上昇を受けて4.5%高。エヌビディアは時価総額が3兆ドルを突破。アップル抜き世界2位とりトップのマイクロソフトに肉薄。ヒューレット・パッカード・エンタープライズが10.7%急伸。インテルが2.5%高。ダラー・ツリーは4.9%下落。5月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は15万2000人増。市場予想の17万5000人を下回り、伸びは今年1月以来の低水準になった。
 
日経平均株価は213円高の38703円と3日ぶりに反発。
前日の米ハイテク株の上昇を引き継いで値がさの半導体関連株が買われた。上昇幅は一時500円を超えて39000円を上回る場面があった。東証プライムの売買代金は4兆2683億円。ソフトバンクグループ、積ハウスが上昇。レーザーテク、住友ファーマが下落。
 
7日(金):
木曜のNY市場で主要3指数はマチマチ。S&P500とナスダックは取引時間中の最高値を更新する場面もあった小幅反落。エヌビディアは1.2%安。ゲーム販売のゲームストップは47%急騰。スポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカが4.8%高。
 
日経平均株価は19円安の38683円と小幅に反落。前日の米ハイテク株安を受け半導体関連株の一角が売られ、指数を押し下げた。円高・ドル安が進んだことや、香港株などの下落も心理的な重荷。ただ売り一巡後は押し目買いが入り上昇に転じる場面もあった。東証プライムの売買代金は3兆4623億円と今年2番目の低水準。レーザーテク、日東電が上昇。塩野義、トヨタが下落。
 
(2)欧米動向
 
第70回ビルダーバーグ会議。
5月30日から6月2日までスペインのマドリードで開催された。
 
今年の主な議題。

AIの現状
AIの安全性
生物学の変貌
気候
戦争の未来
地政学的状況
欧州の経済的課題
米国経済の課題
米国の政治情勢
ウクライナと世界
中東
中国
ロシア
 
(3)新興国動向
 
中国の5月の鉄鉱石輸入は1億0203万トンと3カ月連続で1億トンを上回った。
不動産セクターを活性化するための景気刺激策を受けて、需要が増加するとの見方。
4月は1億0182万トン、前年同月は9617万トンだった。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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