英明コラム 7月第3週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》07月第3週

 
16日(火):
週末のNY市場で主要3指数は揃って上昇。S&P500とNYダウは取引時間中の史上最高値を更新。アップルやエヌビディアが1%超上昇。S&P500採用銘柄の第2四半期利益は9.6%増になるとの見通し。2年国債と10年国債の利回り格差は一時マイナス0.273%と5月上旬以来の狭さになった。週明けのNY株式市場で主要3指数は続伸。NYダウは5月17日以来、約2カ月ぶりに最高値を更新した。「トランプ前大統領が再選されるとの見方が強まり、規制緩和に対する期待が高まった」との解釈。
 
日経平均株価は84円高の41275円と反発。前週末に今年最大の下落幅をみせたことから急落後の自律反発を狙った買いが支えとなった。トランプ氏が米大統領選で勝利するシナリオにかける「トランプ・トレード」に伴う買いが金融や防衛、インフラ関連株に入り、日経平均の上昇幅は一時300円を超えた。東証プライムの売買代金は3兆9010億円。三菱重、村田製が上昇。ファストリ、資生堂が下落。新高値128銘柄と3日連続で3ケタ。
 
17日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。NYダウは終値ベースで連日の過去最高値更新。ただエヌビディアやマイクロソフトなど大型グロース株の下落がナスダックの上昇を抑えた格好。6月の小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばい。市場予想は0.3%減だった。
日経平均株価は177円安の41097円と反落。上昇幅は一時200円に迫ったが、買いの勢いは続かず、次第に伸び悩んだ。東エレクやレーザーテクが大幅安。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は4兆453億円。コマツ、三菱重が上昇。TDK、スクリンが下落。「チャートの形は美しくない」との声。
 
18日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは上昇し3日連続で終値ベースの過去最高値更新。ただS&P500とナスダック総合は大幅反落。「米中貿易摩擦の激化懸念」を背景に半導体株が急落した。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は6.8%安。2020年3月以来最大の下げとなった。エヌビディアやアップルなど「マグニフィセント7」の急落でナスダックは2.8%下落。半導体株の軟調にもかかわらずインテルは上昇。
 
日経平均株価は971円安の40126円と大幅続落。下落幅は1000円に迫る場面があった。「警戒感から半導体関連株や電子部品株の持ち高を圧縮する動きが強まった」との解釈。一時1ドル=155円台前半と、およそ1カ月ぶりの円高水準に上昇したことも悪材料視。東証プライムの売買代金は4兆6658億円。ニトリ、キッコマンが上昇。東エレク、トヨタが下落。ただ急落したのに空売り比率は38.5%。
 
19日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。「潮目が変わった」という声も聞こえる。VIX(恐怖)指数は15.93と5月初旬以来の高水準。週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万件増の24万3000件。市場予想は23万件だった。ECB理事会は予想通り政策金利を据え置きユーロは下落。ドル円は157円台前半。
 
日経平均株価は62円安の40063円と3日続落。一時は下落幅が400を超え、およそ2週間ぶりに節目の4万円を下回った場面があった。売り物優勢の展開ではあったが前日までの2営業日で1100円あまり下げていたため、半導体関連株の一角など自律反発狙いの買いも入り、日経平均は上げる場面もあった。東証プライムの売買代金は3兆8167億円と6月24日以来の低水準。高島屋、キーエンスが上昇。ディスコ、ファナックが下落。週足は6週ぶりに陰線。
 
(2)欧米動向
 
7月2日時点での米MMF残高は6兆1538億ドル。
前週の6兆1026億ドルから増え過去最高となった。
個人投資家の運用残高が約2兆4700億ドル。
機関投資家が約3兆6800億ドルだった。
 
(3)新興国動向
 
中国株式市場はCSI300指数が7日続伸し週間ベースでも上昇。
一方香港株は大幅安となり、週間では約2カ月ぶりの下落率。
中国共産党の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が18日に閉幕。
数日中により詳細な政策計画を記した文書が公表される予定。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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