英明コラム11月第4週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》11月第4週

18日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。週間ではS&Pが2.08%、ナスダックが3.15%、NYダウが1.24%下落。ラッセル2000は1.4%安と4日続落。SOX指数は3.4%安で6日続落。パウエルFRB議長の「FRBは利下げを急ぐ必要はない」という見解を相変わらず警戒した格好。
 
日経平均株価は422円安の3万8220円と反落。米長期金利が上昇。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数などが下落。ただ朝方500円近く下げたが下落幅を100円未満に縮小する場面があった。東証プライムの売買代金は3兆7718億円。郵船、良品計画が上昇。第一三共、ファナックが下落。
 
19日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はダウ4日続落ナスダック続伸とマチマチの展開。エヌビディアは「ブラックウェル」にサーバー接続時の過熱問題が発生しているとの報道で1.3%下落。テスラは5.6%上昇。CVSヘルスは5.4%上昇。SOX指数は7日ぶりに反発。
 
日経平均株価は193円高の3万8414円と反発。前日の米ハイテク株高を受けて、国内でも半導体関連株を中心に買い優勢の展開。ただ買い一巡後は利益確定売りや戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。東証プライムの売買代金は3兆8060億円。NTTデータ、信越化が上昇。バンナム、ダイキンが下落。
 
20日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。エヌビディアの決算発表を待ちつつもハイテク株が4.9%高と上昇を主導。通期の業績見通しを引き上げたウォルマートが3%上昇。通期見通しの上方修正は今年3回目。ネットフリックスも2.9%高で連日の過去最高値更新。
 
日経平均株価は62円安の3万8352円と反落。20日に発表を控える米エヌビディアの四半期決算に対する期待から半導体関連を買う動きが先行。ただ持続性には乏しく方向感を欠く展開。東証プライムの売買代金は3兆7394億円。リクルート、ニデックが上昇。信越化、ダイキンが下落。
 
21日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。NYダウは5日ぶりに反発。ナスダック総合は反落。「ロシアとウクライナの緊張激化懸念が背景」との解釈。エヌビディアは引け後の決算発表を控えて0.76%下落。ただ一部投資家の過度な期待には応えられず引け後の時間外取引で一時6%下落。日経平均株価は326円安の3万8026円と続落。前日の米ハイテク株安や決算を発表した米エヌビディアの時間外取引での株価下落を悪材料視。
 
日経平均の下落幅は一時400円を超え、心理的節目3万8000円を下回る場面もあった。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は3兆7207億円。みずほ、東ガスが上昇。アドテスト、レーザーテクが下落。事業法人は20週連続で買い越し。
 
22日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。NYダウとS&P500は1週間ぶりの高値。
セールスフォースが目標株価引き上げを受けて3.1%上昇。エヌビディアは反発し0.5%高。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は1.6%上昇。
 
日経平均株価は257円高の3万8283円と3日ぶりに反発。短期的な自律反発を狙った買いも入った。午後は明確な上値追いの材料を欠き、戻り待ちや利益確定の売りが上値を抑えた。東証プライムの売買代金は3兆7897億円。ファストリ、ニトリが上昇。スズキ、ニデックが下落
 
(2)欧米動向
 
11月のS&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.3。
2022年4月以来31カ月ぶりの高水準。
これを好感。
トランプ次期米政権による企業優遇策への期待が高まった。
 
(3)新興国動向
 
中国の16─24歳の10月の失業率(就学生を除く)は17.1%。
9月の17.6%から低下。
25─29歳の失業率(同)は6.8%で9月の6.7%からわずかに上昇。
 
 
 
(兜町カタリスト 櫻井英明)
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