英明コラム 8月第1週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》08月 第1週

29日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。大型ハイテク株への買い戻しと利下げ観測が背景。「マグニフィセント7」のうち5社が上昇。S&P500とナスダック総合は週間ベースでは下落。一方NYダウは週間ベースで上昇。
6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.5%上昇。前月の2.6%から鈍化し、過去4カ月で最小の伸び。
 
日経平均株価は801円高の38648円と9日ぶりに反発。上昇幅は一時1000円を超えた場面があった。前週末NY株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ買い物優勢の展開。日経平均は前週末までの8日続落で3600円あまり下落。自律反発狙いの買いも入りやすかった。東証プライムの売買代金は3兆9648億円。信越化、TDKが上昇。エーザイ、日立建機が下落。
 
30日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は小動き。「FOMCと決算発表を控えた様子見モード」との解釈。が強かった。先週まで3週続伸のラッセル2000は1%安。テスラが上昇。マクドナルドが3.7%高。
 
日経平均株価は57円3高の28525円と小幅続伸。「相場の底堅さが意識され、押し目買いが入った」との解釈。前場の下落幅は一時400円に迫る場面があったが大引け前にプラス圏に浮上。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は4兆1668億円。TDK、ファナックが上昇。ファストリテ、コマツが下落。
 
31日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。S&P500とナスダック総合は下落。NYダウは反発。
ハイテク企業の決算を控え、半導体関連株と大型株が下げた格好。マイクロソフトは0.89%安で終了後、時間外取引で約5%下落。日
 
経平均株価は575円高の39101円と3日続伸。日銀は金融政策決定会合で追加利上げと国債買い入れの減額計画を決定。会合結果の公表後は株価指数先物などに買い戻しが活発化。東証プライムの売買代金は5兆5335億円。5月31日以来2カ月ぶりの高水準。TDK、JR東海が上昇。OLC、トヨタが下落。
 
日経平均は7月月間の値幅が4556円(▲1.2%)。2020年3月以来、約4年ぶりの大きさ。月間では481円26銭(1.2%)安と3カ月ぶりに下落。信用倍率は7.28倍(前週6.48倍)と5月24日時点(7.17倍)以来9週間ぶりに7倍台。
 
1日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。半導体関連を中心に買い物優勢の展開。S&P500とナスダック総合が2月22日以来の大幅な上昇率。FRBが9月にも利下げする可能性を示唆したことも追い風。エヌビディアが13%近く急伸。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は7%高。7月はS&P500が月間で1.1%、NYダウが4.4%、それぞれ上昇。ナスダックは0.8%下落。
 
日経平均株価は975円安の38126円と44日ぶりに大幅反落。一時1ドル148台まで円高・ドル安が進行。輸出採算の悪化懸念から自動車など輸出関連株などが売られた。下落幅は一時1300円を超える場面があった。東証プライムの売買代金はで6兆831億円。ニトリ、TOTOが上昇。ファストリテ、SBGが下落。日経平均採用銘柄のEPSは1408円と過去最高を更新。
 
2日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅急落。NYダウとS&P500は1%超、ナスダック総合は2%超下落。背景は「予想以上のペースで景気が減速している可能性」。金利の低下は株式市場への恩恵ではなく景気への重荷ということがようやく直視された印象。
 
日経平均株価は2216円(5,81%)安の35909円と大幅続落。約半年ぶりの安値水準。下落率は2020年3月13日以来の大きさ。下落幅はブラックマンデー翌日の1987年10月20日(3836円安)以来およそ36年10カ月ぶりの大きさで史上2番目。米国では市場予想に届かない米経済指標が相次ぎ、米景気が想定以上に減速しているとの見方が日本株の重荷。東証プライムの売買代金は6兆6429億円と約2カ月ぶりの大きさ。日ハム、コナミGが上昇。大和、三菱UFJが下落。
 
(2)欧米動向
 
8月1日(木)のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅急落。
NYダウとS&P500は1%超、ナスダック総合は2%超下落。
背景は「予想以上のペースで景気が減速している可能性」。
金利の低下は株式市場への恩恵ではなく景気への重荷ということがようやく直視された印象。
 
(3)新興国動向
 
中国の7月の国内100都市の新築住宅平均価格は、前月比の上昇率が0.13%。
7カ月ぶりの低い伸び。
当局の一連の支援策にもかかわらず、不動産部門の回復が鈍い。
6月は0.15%上昇だった。
中古住宅の平均価格は前月比0.74%下落。
27カ月連続のマイナス。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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