英明コラム 3月第5週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》3月 第5週

 
27日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。欧州の銀行株が急落し序盤は大幅安。その後切り返しプラス圏。「FOMCで金融ストレスが悪化している兆候はなかった」とのFRBのコメントを好感。日経平均株価は91円高の27476円と3日ぶりに反発。週末の米株式上昇を受けた格好。ただ一時下落した場面もあった、東証プライムの売買代金は2兆2884億円。三井不動産、双日が上昇。楽天、日電産が下落。
 
28日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチ。NYダウとS&P500は3日続伸。ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズによるシリコンバレー銀行(SVB)の買収で銀行株に対する投資家心理が好転。一方、テクノロジー株が軟調でNASDAQは3日ぶりに反落。
 
日経平均株価は41円高の275188円と小幅続伸。金融システムへの不安がいったん後退。朝方は幅広い銘柄に買いが先行した。もっとも上値は重かった。東証プライムの売買代金は2兆3613億円。りそなHD、マツダが上昇。レーザーテク、エムスリーが下落。3月月中平均は日経平均で27660円。TOPIXで1988ポイント。
 
29日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。アップルやマイクロソフトなど、テクノロジー株の売りが優勢の展開。KBW地銀株指数は0.2%安。コンファレンス・ボード(CB)消費者信頼感指数は104.2。前月の103.4から予想外に上昇した。市場予想は101.0だった。
 
日経平均株価は365円高の27883円と3日続伸。3月期決算企業の権利付き最終日とあって、配当や株主優待の権利取りを意識した買いもの優勢との解釈。日経平均への寄与度が高いSBGが大幅高となったことも支え。東証プライムの売買代金は3兆3011億円。ファストリ、日本製鉄が上昇。東エレ、郵船が下落。
 
30日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の大幅反発。マイクロン・テクノロジーが示した「AI産業が需要を押し上げる」との見方を好感。マイクロン株は7.2%上昇。NASDAQと&P500を押し上げた。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は3.3%上昇。VIX(恐怖)指数は20%を下回り3月8日以来の低水準。
 
日経平均株価は100円安の277782円と反落。ただ配当権利落ち分250円ほどは下落しなかった。東証プライムの売買代金は2兆9680億円。りそな、SBGが上昇。トヨタ、郵船が下落。
 
31日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。ハイテク関連株への買いが継続。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は約1年ぶりの高値水準。テクノロジーセクターは第1四半期に約20%上昇。NASDAQの四半期ベースの上昇2020年末以来の大きさ。一方、中堅銀行に対する規制強化策への警戒から地銀株は軟調。
 
日経平均株価は258円高の28041円と反発。3週間ぶりに28000円台を回復。3月期末配当権利落ち分も埋めた。東証プライム売買代金は3兆7422億円。三菱UFJ、OLCが上昇。川船、東電が下落。
 
 
(2) 欧米動向
 
ニューヨーク連銀の住宅セクターの見通しに関する新しい調査。
米世帯が予想する今後1年間の住宅価格の伸びは2.6%。
1年前の7%から大幅に鈍化した。
伸びは2014年の調査開始以来最小という。
一方、米世帯が予想する今後1年間の家賃の伸びは8.2%。
1年前の11.5%から鈍化したもののなお高水準を維持。
 
 
(3)新興国動向
 
中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.6。
1月の50.1から予想以上に上昇。
2012年4月以来の高水準となった。
背景は新型コロナウイルス規制解除に伴い、生産が増加していることが背景。
市場予想は50.5だった。
財新/S&Pグローバルの2月の中国製造業PMIも7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回った。
国家統計局が発表した2月の非製造業PMIは56.3。
前月の54.4から上昇した。
21年3月以来の高水準。
 
【展望】
 
【4月】(6勝4敗:60%)
悪目買い方針。銘柄を厳選せよ。前途大いに高し。
 
1日(土) こども家庭庁発足、自動運転「レベル4」の通行強化制度開始、近鉄が鉄道運賃引き上げ
3日(月) 3日新甫、日銀短観、米ISM製造業景況感、中国財新製造業PMI、中国清明節(→5日)、株高の日
4日(火) マネタリーベース、米製造業受注、JOLT求人件数、ECB理事会、G7貿易相会議(オンライン)
5日(水) 米ISM非製造業景況感、ADP雇用レポート、貿易収支 中国香港休場
6日(木) 都心オフイス空室率、ゴルフマスターズ開幕、 株安の日L、変化日
7日(金) 家計調査、景気動向指数、米雇用統計、聖金曜日、株高の日L、TOPIX7−9月期決算企業浮動株比率見直し発表
8日(土) 黒田日銀総裁任期満了、
9日(日) 植田日銀総裁就任、統一地方選、米復活祭
10日(月)景気ウオッチャー調査、米消費者信用残高、イースターマンデー
11日(火)中国消費者・生産者物価、IMF世界経済見通し、株安の日L、変化日
12日(水)国内企業物価指数、機械受注、米消費者物価、財政収支、FOMC議事録、G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
13日(木)マネーストック、米生産者物価、中国貿易収支
14日(金)オプションSQ、東急歌舞伎町タワー開業、米小売売上高、鉱工業生産、
      ミシガン大学消費者信頼感、IMF・世銀春季総会(ワシントン→16日)
15日(土)G7エネルギー・環境相会合(札幌→16日)、TDL開園40周年、米為替報告書提出期限
16日(日)G7外相会合(軽井沢→18日)
17日(月)米NY連銀製造業景況感、NAHB住宅価格指数、対米証券投資、下げの特異日、変化日
18日(火)首都圏マンション販売、米住宅着工件数、NY連銀ビジネスリーダースサーベイ、独ZEW景況感、中国各種経済指標、4月最強の日
19日(水)4月最強の日
20日(木)貿易収支、フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売、ラマダン明け、4月最弱の日
21日(金)消費者物価、米S&P製造業PMI、ウィッチング、水星逆行(→5月15日)
22日(土)G7労働雇用相会合(倉敷→23日)、G7農相会合(宮崎→23日)
23日(日)統一地方選
24日(月)独IFO景況感、株安の日L
25日(火)企業向けサービス価格指数、米B消費者信頼感、S&P住宅価格、新築住宅販売
26日(水)米耐久財受注
27日(木)日銀金融政策決定会合(→28日)、米国GDP速報値、中古住宅販売仮契約、変化日、TOPIXパッシブ売買インパクト
28日(金)日銀展望レポート、失業率、鉱工業生産、東京都区部消費者物価指数、任天堂がスーパーマリオの映画を公開、米個人所得、ユーロ圏GDP速報値
29日(土)昭和の日、G7デジタル・技術相会合(高崎→30日)
30日(日)中国労働節(→5月4日)、コンポジットPMI、製造業非製造業PMI


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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