櫻井英明の株式辞典【い行】

【い行】
 
■板【いた】
取引所に集中したそれぞれの銘柄の指し値売買注文のこと。
その昔黒板に書き込まれていたので「板」と呼ばれる。
今はコンピュータ画面に表示される。
あくまでも指値注文だけであり、ザラ場の成り行き注文は反映していない。
225先物の板で1000枚単位が見られると、そこが売り方買い方それぞれの意思表示と読むことも可能。
 


■委託売買【いたくばいばい】
証券会社が投資家から注文の委託を受けて(=受託)執行を行う取引。
投資家から受けた売買注文を証券会社自らが直接、売買の相手方とはならず市場へ取り次ぎ、取引を成立させること。
証券外務員試験などでは頻出する言葉。
証券会社自らが注文の相手方になると、相対売買という。
また証券会社自らの売買は自己売買。
めったに事故がないから自己売買と言うこともある。
かつては顧客の委託注文であってもあたかも自己玉のように扱っていたケースも散見されたが、今は消えた。
 


■一時的【いちじてき】
具体的な時間概念を伴わない抽象的な言葉。
ただし下落基調の展開で「一時的」と表現されると安心できそうな錯覚をさせてくれる言葉。
経験則からいうと市場が一時的と表現した時に一時的であったことは少ない。
逆に上昇基調で「一時的」と表現されると、なかなか納得できない習性もある。
 


 
■往って来い【いってこい】
株価が値上がりまたは値下がりした後に、結局はもとの水準まで逆戻りしてしまうこと。
通常の時間軸は1日だが1週間で使うこともある。
 


 
■移動平均線【いどうへいきんせん】
移動平均は「一定期間の間隔を定め、その平均値を連続して計算することによって動向を知ろうとするもの。
変動の激しい株価や季節的な変動のみられるデパートの売上高の動きなどをみるのに利用される」。
これを紙芝居のようにチャートに示した線のことが移動平均線。
株式や為替の売買判断の目安として使われることが多い。
妙に的中することもあれば全く役にたたないこともある。
所詮、過去の延長線と捉えるか、特殊なワザがあると感服するかは個々人によって異なる。
「25日線は人気線、75日は需給線、200日は景気実態線」と分析する大家もいる。

 
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